ESC congress in Roma 2016に参加して

ローマで開催されたESC (欧州心臓病学会) Congress2016に参加させて頂きました。

会場のモニュメント、素敵です。


「洞房結節の自律神経応答におけるHCN4チャネルの役割」について発表してきました。


が発表前日、このチャネル自体がcircadian rhythmを持ち、自律神経支配から外れてもチャネル発現量や電流量が日内変動するという衝撃的なデータが発表されました。
私のテーマと表裏一体であり、みた瞬間つーんと心臓が痛くなりました。
この感覚は、研究アルアルで醍醐味らしいです。早く、論文にしなくては。


発表本番は、示唆に富むご質問やご意見を頂けて大変有難かったです。

その中で、前日とは違う意味で胸を打つ瞬間がありました。
核をついた質問をくださる方の名札を凝視したら、その名が、よく読んでいる関連論文のfirst authorだったのです。嬉しくて興奮すれど英語が出てこない。もどかしく、、もっと語学堪能になりたいと切に願いました。

されどローマの地で、二次元の論文が三次元になったような貴重な瞬間でした。


Best poster awardを戴きました。

ご指導ご鞭撻くださった先生方、本当にありがとうございます。
一つの励みとなり、今後も地道に精進しようと思いました。



南イタリア観光もしました。
滞在中は雲一つなく晴れ渡り、歴史を物語る遺跡や街並みは美しく、人は底抜けに明るく温かく、イタリア大好きになりました。目まぐるしいヨーロッパ情勢ですが、この国にはそれを乗り越える大きな明るい何かが在る様に感じました。



最後になりましたが、手術室が忙しい中大学院で研究させて頂きこのような機会を頂けたこと、心より感謝申し上げます。