JL−KNIGHT study Ⅱ キックオフミーティングに参加しました。

2013年2月24日(日)にホテル日航東京で開催された「JL−KNIGHT study Ⅱ キックオフミーティング」に参加しました。
会場に着いてまず驚いたことは、参加者が当大学病院心臓血管外科の田中啓之教授をはじめ各大学の教授クラスの先生方ばかりだったことで、名簿に自分の名前が記載されていることに少々恥かしさを感じたものでした。
まず始めに、日本医科大学麻酔科の坂本篤裕教授よりJL−KNIGHT study Ⅱに至るまでの経緯をお聞きしました。「短時間作用型βブロッカーで心臓外科手術後の心房細動・粗動を減らすことができるか?」この治療効果、予防効果を調べるために最初の研究が始まり、JL−KNIGHT study Ⅰでは開心術後の心房細動・粗動に対する治療効果をランジオロールとジルチアゼムで比較検討された結果、ランジオロールがジルチアゼムより洞調律化、頻脈抑制に優れていたことが分かったそうです。そして、今回JL−KNIGHT study Ⅱでは、開心術後の心房細動・粗動の発症予防効果をランジオロールと対照群とで比較検討していくことが目的です。
質疑応答の時間になると会場内はヒートアップし、様々な意見が飛び交っていました。中でも「術前の内服薬はどうするのか?」、「術後にβ遮断薬やCa拮抗薬の内服が必要な人はどうするのか?」といった質問は個人的にも気になる内容ではありましたが、今後の検討課題にあがっていました。
田中教授、三島先生の隣の席で緊張感がありましたが、2時間はあっという間に過ぎました。ちょうどこの日は東京マラソンが開催されており、しかもゴール地点が偶然にもお台場であったため帰り道が心配でしたが、混雑にも巻き込まれず無事帰宅の途に着くことができました。
今回、このような貴重な会合に参加できたことを嬉しく思います。ありがとうございました。