50周年記念開講記念会および無敵剛介先生の米寿を祝う会

7月1日(土)に本学麻酔学講座の50周年の開講記念会が久留米市萃香園ホテルで多数の参加者を集めて行われました。さらに、本学の初代教授である無敵剛介先生が米寿を迎えられたことのお祝いも兼ねて行われました。

本学は1967年4月1日に麻酔学講座が開講されました。手術室の麻酔が主体だった時代から、ペインクリニック・緩和ケアの分野、集中治療・和痛分娩・周術期管理チームの時代へ麻酔科自身が発展していく時期に数多くの先生方の協力でここまでやってきました。開講当初のモニターは心電図、非観血的血圧計しかない時期であり、現在は、観血的動脈圧から心拍出量を知る(Flow-track system)や脳の酸素飽和度を測定する装置(rSO2)や至適効果部位濃度(Target Control Infusion)を意識した麻酔管理など、麻酔を行うシステムは進化しています。短時間作用型の新しい薬も増え、麻酔管理は以前と比べ、管理しやすくなりました。次の50年には人工知能(Artificial Intelligence、A.I)による自動麻酔システムが入ってくるのでしょうか?ヒトがかかわる分野は減っていくのでしょうか?

ただ、ペインクリニックや緩和ケアをはじめ、集中治療や救急の現場では尊厳死や臓器移植、終末期医療のことなど人と人のつながりを重視する分野も残っています。
それもA.Iに置き換わられる時代が来るのでしょうか?次の10年(60周年)、20年(70周年)に向けて、一歩ずつ着実に進めていきたいと思います。
参加者の中からは「白寿のお祝いにも呼んでいただければ」との声もありました。現在も診療をされていることを考えると、無敵先生であれば白寿から百寿者の仲間入りもありうると思います。これからもよろしくお願いします。(文責 麻酔科医局長 佐藤 輝幸)