第17回日本神経麻酔・集中治療研究会in新宿に参加しました
先日、第17回日本神経麻酔・集中治療研究会in新宿に参加しました。
新宿は初めて行ったのですが、立ち並ぶビルは高いし人も多く圧倒されました。田舎者は上を見上げて歩いてしまうというのを体現しました。
会場に着くと男性の先生方が多く、女性が少ない事が印象的でした。
神経麻酔という特徴上、やはり男性をより魅了するのでしょうか。
今回、脳静脈洞血栓症(CVST)による覚醒遅延と脳浮腫を呈した脳腫瘍摘出術の一症例について発表しました。
術前の全身状態、手術経過に大きな問題はなかった脳腫瘍摘出術症例で覚醒遅延を認め、
原因検索の術後CTで、CVSTと全脳浮腫が判明した症例でした。
CVSTの発生率は1/100万人と非常に稀な症例であり、今後私の人生で再遭遇することはないかもしれませんが、周術期は何が起きるか分からない事、そして常に迅速な対応が肝要である事を再認識させられる警笛のような症例でもありました。
また、今回講演を聞くことで医学の世界は英語ありきで成り立っていることを実感しました。オランダのWolfgang Buhre教授によるご講演「Cardiovascular anesthesia and brain protection」が、分かりやすくかつ深い内容で時にユーモラスに面白かったです。
on pump CABGとoff pumpで5年後の認知機能に差はない等、印象的な知識を教えて頂けて貴重な時間でした。
オランダは母国語はオランダ語ですが、英語・フランス語・ドイツ語に堪能な方が多いらしいです。
日本人は島国ゆえ内向的ですし と国民性に逃げかけましたが、私も英語で語れるくらいに精進しなくてはなーと思いながら、美味しいお肉をいただきつつ、東京の夜景に見とれました。
最後になりましたが、丁寧にご指導くださった牛島教授をはじめ医局の先生方、ありがとうございました。