ハイブリッド手術室稼働〜経カテーテル的大動脈弁植え込み術:TAVIを見学(@大阪大学附属病院)してきました。

2013年10月に久留米大学病院でハイブリッド手術室が稼働しました。

通常は手術室と血管撮影室は別々の所にあります。ハイブリッド手術室とは、手術台と血管撮影装置を組み合わせた治療室のことで、高画質な透視・3D撮影を行い、カテーテルを使う治療と外科手術を同時に行う事が可能です。循環器領域や脳神経外科領域などで活用されており、主に胸部や腹部の大動脈瘤に対するステントグラフトの治療が行われています。


この手術室システムの稼働に伴って、当院でも経カテーテル的大動脈弁植え込み術(TAVI)が予定されています。手術が困難な患者さんに対し、股などの動脈からカテーテル(医療用の細い管)を心臓まで挿入して写真の様な人工弁が装着されます。


11月25日に、実際に大阪大学でTAVIを見学させていただきました。

TAVIにおいては通常以上に、心臓血管外科医・循環器内科医・麻酔科医・臨床工学士・看護師といった各々のエキスパートが協力体制の下、一つになって治療に取り組まれていました。


TAVIの麻酔の際にはいつも以上の集中力と繊細なコントロールが必要となることが、見学して体感されました。今回見学するにあたり御配慮・御指導頂きました入嵩西毅先生(左から2番目)、色々とありがとうございました。入嵩西先生は数多くのTAVI症例を経験されており、多くの事を学ばせて頂きました。医局長の植田一吉先生(中央)にはお忙しい中、私たちが見学しやすいような環境を作っていただき、有意義な1日を過ごさせて頂きました。萩平哲先生(左から1番目)には、大阪大学所有の様々な挿管困難時の対応器具を説明して頂き、大変勉強になりました。大阪大学の先生方、お忙しい中本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。


久留米大学の外科から大阪大学に国内留学されている高瀬谷徹先生も心臓血管外科で頑張っていらっしゃいました。


見学に行った日は曇りだったのですが、14階からは大阪万博公園が見渡せて、その向こうには大阪市街が一望できました。この機会に学んだことを生かして、久留米大学で治療をされる皆様のより良い治療に貢献できればと思っています。見学する時間を作って頂いた医局の多くの皆様方、ほんとうにありがとうございました。