第35回脊髄機能診断研究会に参加して

2月1日(土)に東京商工会議所ビルディング/国際会議場で第35回脊髄機能診断研究会が開かれました。

この研究会は、脊椎外科医、麻酔科医を中心に、検査技師なども含め毎回活発な討論が行なわれる会議で、基礎研究、臨床・モニタリング、特別講演からなりますが、朝9時から18時35分までと内容の濃いスケジュールでした。黎明期には脊髄誘発電位の開発に携わった下地先生や加納先生も深く関わっておられたと伺っていますが、今回もフロアからの質疑応答で下地先生が洞察深い質問と提言をされており、相変わらずのlegend Shimojiぶりであらためて敬服致しました。本学からは多施設研究の世話人でもある整形外科の山田圭先生が圧迫性脊髄病変および側彎症における脊髄モニタリングのアラームポイントについて発表を行ないました。

医用工学の発達により、様々な手法を用いた多くのモニタリングポイントでのリアルタイム解析がになった結果、false positive症例が増えて行く可能性もあります。麻酔科医の立場からは、アラームポイントに影響を与えない麻酔法の選択と執刀医との円滑な協力体制の構築が非常に重要かと思われます。