「第41回日本集中治療医学会」に参加しました。

2月27日から3月1日まで3日間、京都で開催されました「第41回日本集中治療医学会」に参加してきました。

今までいろいろな学会に参加してきましたが、ここまで規模の大きな学会に参加したのは初めてでした。
今回は私自身ポスター発表を控えておりましたが、会場の大きさと人の多さに圧倒され、緊張が深まるばかりでした。

発表の前に教育講演「最新の急性心不全治療の知識」を聴きました。心臓手術の症例を担当する機会が増えてきたため、急性心不全の各ステージとそれに対する治療に関する講演とあって大変興味深かったです。心不全の胸部X線所見では、バタフライシャドウやカーリーのBラインは有名であり、そこばかりに目が行きがちですが、その他にも注目すべき所見があるのだと熱く語られていました。また、教育講演「敗血症における血液・凝固線溶異常への治療戦略」では敗血症性ショックに対する治療について学び、とくに印象に残ったのは敗血症性ショックに対する第一選択薬はノルアドレナリンであり、ドパミンでは28日死亡率が高くなるというところでした。

そうこうしていると、今回のメインイベント「冠攣縮性狭心症により術中心停止を来した一例」のポスター発表の時間となり、緊張はピークを迎えました。なんとか制限時間内に発表を終え、質疑応答も「心血管イベントと血圧の低下はどちらが先に起こったのか?原因は何だったのか?」と比較的答えやすい内容であり、無事発表を終えることができました。偶然にも同じブースで久留米大学の救命センターの研修医の発表も行われていました。
空き時間で他のポスターを見て回りましたが、今回初めてポスター発表をしたからでしょうか。内容はもちろんですが、構図の仕方であったり、グラフの見せ方であったり、そういったところにも自然と目が行きました。今後の参考にしたいと思います。

夜は京都にいらっしゃる澤田先生の案内のもと懐石料理を食べに行きました。
追儺招福」とは鬼は外福は内という意味ですが、このように目で見ても楽しめる仕掛けがところどころに施してありました。澤田先生、楽しいひと時をありがとうございました。

最後の日は少し京都観光もしたいということで銀閣寺や南禅寺清水寺まで足を伸ばしました。

最後になりましたが、発表にあたりご指導して下さいました先生方、また、忙しい中、学会へ参加させて下さいました先生方に御礼申し上げます。ありがとうございました。