第42回 日本集中治療医学会

2月9日〜11日にホテル日航東京、ホテル グランパシフィック LE DAIBAに於いて、「高めよう集中治療の力、広めよう集中治療の輪」のテーマで開催されました。

この学会は医師、看護師、臨床工学士が参加するため、いつもながら参加者が多く、講演会場内も廊下も人、人、人であふれ返っていました。日本麻酔科学会とは違った雰囲気があります。

会場の横を走るゆりかもめ

2014年に作成された重症患者に対するPain(痛み)、Agitation(不穏)、Delirium(せん妄)に関する日本版臨床ガイドラインJ-PADガイドラインについての演題が数多く発表されていました。
鎮痛に関しては、挿管管理患者に対しアルチバを使用している施設があることに驚きました。
集中治療室でも超短時間作用性のアルチバは使用しやすいようです。保険適応外の薬剤を使用して良いかについての議論がありましたが、集中治療室での使用が禁忌とはなっておらず、使用は医師の裁量で行っているとのことでした。しかし、手術室以外での使用は保険適応外使用になるため病院の出費は免れないことは付け加えていました。

今回、パネルディスカッションの発表をさせて頂きました。
セッションのテーマは神経集中治療〜基礎研究が臨床の壁を超える〜
6人のパネリストが発表し、その後総合討論が行われるという予定でした。
私は、「虚血性脳障害に対する迷走神経刺激の脳保護効果」について発表しました。留学中から私が研究を行っている内容です。
皆の前でディスカッションを行うことははじめての経験でしたので、緊張しながら発表に臨みました。しかし、各人の発表が予定よりも時間がかかり、最後の方が発表した時点で制限時間枠が終了し、幸運にも総合討論は行われませんでした。
ちょっと後ろめたかったのですが、発表の記念品はちゃっかりいただきました。

最後に、手術室が大変忙しい中、学会に参加させていただき有難うございました。手術室の麻酔科スタッフの先生方にお礼申し上げます。