第3回区域麻酔学会に参加して

麻酔科医局長の佐藤です。

 さる4月15日(金)から16日(土)にかけて区域麻酔学会が行われました。14日夕方に仕事を離れ、東京(羽田)経由で青森まで飛び、発表者のサポートをどうしようかと思っていましたが、青森に到着した直後、熊本県震度7の大地震。ホテルに着いたらテレビは地震の報道一色でこんなところにいてもいいのかとも思いました。(これが余震とはとても思えませんでしたが)
 翌日は医局員の太田先生や服部先生の発表があり、座長の先生やフロアーからの質問にも堂々と受け答えされていました。頼もしかったです。今回のテーマの「区域麻酔とがん手術」は麻酔法により免疫能が変化し、がんの再発が誘発されたり、抑制されることなどが指摘されています。

外国からの招待演者の先生方は全身麻酔単独よりも区域麻酔を組み込んで手術を行うことを指摘していました。我々の体の中にもがん細胞は日々作られていますが、免疫の力により排除されていることはよく知られています。がんの治療も免疫療法やがんワクチン療法など新たな治療もおこなわれていますが、手術での切除は今後も行われます。今回の公演をもとに今後の臨床に役立てたいと思います。
 最終日も機器展示や発表を見たかったのですが、金曜日の深夜に再び、地震が起こり(本震の震度7が襲う)、泣く泣く早朝の予約の取れた飛行機で久留米に戻りました。弘前は雨で肌寒く、日本列島はそれなりに広いと感じた数日でした。